国際文化交流教育

グローバルな視点を深め、異文化理解を進めるために特別総合科目、国際文化交流演習、国際文化交流論などの科目を、さらに国際文化交流の基礎となる日本の伝統文化や生活文化についての演習形式の科目を多数設置しています。

伝統文化演習科目群

日本の伝統文化をより深く学ぶ。

伝統文化演習は、日本の伝統文化について実技と知識の両面から理解を深めるための科目です。「日本文化の発信」という教育目標の実現のために開講されており、書道、華道、茶道に限らず、香道や有職故実ゆうそくこじつといった普段接する機会のない科目も用意。伝統文化を実際に体験することにより、その歴史の重みを実感できます。自国の伝統文化を異なる文化の方々へ自信を持って語ることができる教養を習得します。

  • 書道

平安時代に独自のかな文字を作り出した日本人が、文字を変遷させていった過程を学び、かな文字が日本語や日本の美術、文化にどのように関わってきたかを理解できるようにします。ただ書くだけではなく、書道の歴史を楽しみながら学んでいきます。

  • 華道

華道とは、四季折々の樹枝・草花などを切って花器に挿し、その姿の美しさ、いのちの尊さを表現し観賞する芸術であり、茶道などの他の諸芸と同様、礼儀作法を大切にする日本の伝統的な芸術です。授業では華道文化の歴史とともに、美しく活けることが出来る技術を楽しみながら身につけていきます。

  • 茶道

茶の湯に込められた日本人の美意識・哲学・自然観などを、講義を通して探求し、実習では、主客の交流を進めながら人を敬う心、自然を大切にする日常、美を重んじる眼を養います。また、国際社会への橋掛かりになれるよう、伝統文化としての茶道の素養を身につけてまいります。

  • 香道

室町時代から始まった香道の基本的な作法を学びながら、「香りを聞く」文化に親しみます。香道は何種類かの香木を組み合わせ、それぞれの香りにこめられた和歌や俳句、季節の風物の意味を解くものですが、香りの感じ方は自由です。各人の中に、豊かな感覚の世界が切り拓かれるでしょう。

  • 有職故実ゆうそくこじつ

宮廷文化の最高峰である十二単の実物に触れることができるたいへん貴重な機会です。実習では、宮廷文化の最高峰である十二単の実物を使って着付けを行うことにより、平安文学に描かれる世界を肌で感じることができます。また講義を通して、着物や織物の文化、日本古来の色遣いなどを学び、知識を多彩に広げられます。

特別総合科目群

「職業としての外交官」と国際交流の実際について学ぶ。

国際文化交流と密接にかかわる、外交・国際報道・国際ビジネス・環境問題等の第一線で活躍する一流の実務者・専門家を講師陣に迎え、それぞれの分野における具体的活動内容を紹介していただく講義科目です。普段なかなか接することのできない、国際舞台での実務内容についての認識を深めるとともに、その国際社会における活動にまで視野を広げた将来の職業選択について考える場を提供します。

科目紹介:「特別総合科目Ⅰ(外交官)」
担当教員:原田武夫 講師
国内外の外交官に学ぶ外交・国際交流の実際。
日頃、私たちは「外交(diplomacy)」という言葉をしばしば耳にします。しかし「外交」さらには「職業としての外交官」の実際についてはというとヴェールに包まれていると言わざるを得ません。
その一方で現代社会が成熟するのと同時に「国際社会」は「グローバル社会」と言い換えられ、そこでは国家・政府だけではなく、実に様々の主体が活動する様になっています。いわゆるグローバル企業がその典型ですが、そうした中で「職業としての外交官」は果たして何をすべきなのか、新たな模索が始まっていることも事実です。
「外交、そして外交官は一体どこへ向かっていくのか」―――国際交流のあるべき姿を考えるという観点から、職業外交官の方々、さらにはより広い意味で「外交」に携わる様々な方々を御招きしつつ、この講座では学んで行きます。その前提知識として「歴史の中の外交」「現実政治としての外交」「今後あるべき外交のイメージ」についても学び、かつ外交官にとって必須の国内外の情勢を読み解いていく基礎的なスキルも身につく様に指導します。
この講義を通じて(1)国際交流という観点より「外交官」「外交」が持つ意義について学ぶと共に、(2)ますます変転し続けるグローバル情勢を読み解く力をつけ、(3)さらには政官財を問わず、我が国の立場からどの様な国際交流を行っていくべきなのかについて深い理解を得ることが出来ます。

国際文化交流演習科目群

国際文化交流を実践的に学ぶ。

この科目群では、学外から各分野の第一人者の講師を招き、国際文化交流について現場の視点から実践的に学んでいきます。

科目紹介:「国際文化交流演習ⅡB(演劇) 」
担当教員:内野 儀 教授(日本文化学科)
舞台芸術におけるアートマネジメントを、現場体験によって知る。
芸術を人々に届けることは芸術家だけではできません。芸術家と社会の間に立って人々の生活の中に芸術を送り込む作業が必要です。美術なら展覧会の、演劇や舞踊なら公演の企画・広報・チケット販売そして運営。これらの仕事をアートマネジメントと呼びます。本学では毎年評価の高い舞踊団や劇団を招いて演劇祭Pafe.GWC(Performing Arts Festival at Gakushuin Women's College)を開催し、学生自身が実行委員となって運営しています。この授業では受講者が演劇祭に制作スタッフとして参加し、アートマネジメントの現場を体験します。

国際文化交流論科目群

国際文化交流の実際を把握する。

この科目群では、異文化と日本文化のバランスを考え、国際文化交流を進めるにあたって必要な知識を学んでいきます。

科目紹介:「国際文化交流論Ⅺ(環太平洋地域) 」
担当教員:金城 亜紀 教授(国際コミュニケーション学科)
英語で学ぶ:海外同時授業
日本にいながらにして海外と同時に受講できるユニークな授業を始めて今年で8年目になります。本学とカナダのレスブリッジ大学の教室を、最新のICT技術を活用して中継する「海外同時授業:Japan, Asia and the World」は、日本時間午前9時(カナダ時間前日午後6時)に週2回開講されています。使用言語は英語です。予習課題として毎回数十ページの英語のリーディング資料がありますが、補講を設けるなどサポート体制は万全。積極的に英語で主張し議論を重ねることを通してチームで真理に接近する醍醐味を、カナダの学生と一緒に実感していきます。