大学院の特長
研究科の特徴
学際性に富んだ研究・教育内容
「アートマネジメント」「国際協力」「日本学・比較文化」「国際関係・地域研究」の4つのプログラムを用意し、実務者・研究者にとって必要となる柔軟な思考と広範な視野を養うため、専門領域の異なる複数の教員による研究指導や、特定専門領域にとらわれない多角的視点からの様々な研究プログラムを提供するとともに、専門分野の教員によるきめ細かい指導を行っています。
現場と実践の重視
「国際文化交流研修」をはじめ、国内外の文化交流機関・文化施設・国際機関・シンクタンク・国際NGOにおける様々な研修・インターンの機会を提供し、文化交流・国際協力等をめぐる諸課題や諸環境の理解と、文化政策・アートマネジメント・国際協力・国際機構分析・国際社会分析等の専門家・実務家として必要な実践能力・問題解決能力の向上を図ります。
長期履修制度
出願に際して希望すれば、3年以上8年以内の長期履修が認められる制度があります。1年あたりの学費は履修計画年数に応じて減額されます。
研究科委員長メッセージ
目指すは、多様で複合的な文化の様態を〈学際的〉に探究すること。
国際的な視野をもった専門家・研究者を育成します。
国際文化交流研究科
研究科委員長 内野 儀
現在では、「国際文化交流」を教育目標に掲げる大学は珍しくありません。その中で、2004年4月に開設された学習院女子大学大学院「国際文化交流研究科」は、当時まだ国内では珍しかった「国際文化交流のエキスパートの育成」を主眼とし、修士課程のみの実務家養成型の大学院として出発しました。そして、これまで多くの人材を輩出しています。
本大学院教育の特徴は、何といっても多彩な専門領域を学際的に学べる環境です。そこに学びの領域として、「アートマネジメント」、「国際協力」、「日本学・比較文化」、「国際関係・地域研究」の4つのプログラムが置かれており、国際社会に貢献できる専門家養成に加えて、国際文化交流研究に寄与できる質の高い研究者の育成も図られています。授業はいずれも充実した少人数制です。本学大学院修了生の中にはさらにその後、博士号取得などを目指して、国内外の高等研究機関や諸大学院博士後期課程へと進学する方もいます。
文化の多様性を理解するためには、言語は元よりそれぞれの地域や民族性、歴史や宗教などの社会的背景といった、多様な社会の様態やその「固有性」への深いリスペクト、またそれらを真摯に学ぶ姿勢が大切です。国際文化交流研究においては、それら一つ一つについて多角的に知見を深めることが不可欠となります。本大学院では学内での通常の授業に加えて、学外での研修なども重視しており、希望する学生は国内・海外での研修やインターンなどで単位を取得することもできます。このように「学術」と「現場での実践」の両面から知見を磨くことができるよう、体系的なカリキュラムが構成されています。
修了するためには、修了要件として必要な単位数(30単位)の他に、必ず全員に「修士論文」または「特定課題研究」に伴う報告書の提出が求められます。修士課程は短い期間で多くのことをこなさなければならないため、おそらく多忙な大学院生活となることでしょう。しかし院生の皆さんは、必ずや学部生時代とはまた違った濃い密度の、学びと研究の時間を過ごされるに違いありません。それが新しい自己発見にも繋がることを、私たちスタッフは切に願っています