教員紹介 春日 美穂(かすが みほ)
職名
准教授
担当科目
日本文化演習、日本文化基礎演習、日本文学史Ⅲ、日本文学論Ⅱ(中古)、日本文学研究Ⅱ(中古)、比較文化論Ⅱ(文学)
専門分野
平安文学
学位
博士(文学)
主な研究業績
(著書)
- 『源氏物語の帝―人物と表現の連関―』(おうふう、2009年)
- 『失敗から学ぶ大学生のレポート作成法』(ひつじ書房、2019年、共著)
- 『源氏物語の皇統譜』(新典社、2024年)
(論文)
- 『源氏物語』「野分」巻の冷泉帝―「御前の壺前栽の宴」を中心に―(『中古文学』89号、2012年6月)
- 『源氏物語』「朝顔」巻の光源氏(『文学・語学』214号、2015年12月)
- 『竹取物語』の帝の〈死〉と御世―「魂をとどめたる心地」を始発として―(『大正大学研究紀要』106輯、2021年3月)
- 敦成親王を抱く一条天皇―『紫式部日記』寛弘五年土御門行幸の記述から―(『日記文学研究誌』20号、2021年7月)
- 『源氏物語』朱雀院の五十の賀―「摩訶毘盧那の」が導くもの―(『國學院雑誌』第124巻第2号、2023年2月)
- 冷泉帝の祈り―「薄雲」巻における「物のさとし」を始発として―(『平安女流文学論攷』翰林書房、2023年)
メッセージ
『源氏物語』を中心とした平安文学の研究をしています。『源氏物語』を読むと、骨太な政治小説の一面、恋愛小説の一面など、様々な面があることに気づかされます。また、登場人物ひとりひとりが作品の中を「生きて」いることにも気づかされます。さらに、『源氏物語』と同じ時代を実際に生きた人々の息吹を感じることもできます。そうしたことは、『源氏物語』だけではなく、『蜻蛉日記』『枕草子』『和泉式部集』......多くの平安文学にもいえることです。
そして、平安文学は古典文学という面だけではなく、現代においても、マンガ化、映像化など様々な形で楽しまれています。1000年もの間、人々が読み継いできた作品について、丁寧に調査分析しながら読む楽しさを、皆さんと共有したいと思っています。
その他
<所属学会>
中古文学会、全国大学国語国文学会、日本文学協会、國學院大學国文学会