【協定・派遣】ブカレスト大学(ルーマニア)(2022年 秋:H.R.さん)

  • 留学先所属学部:政治学部
  • 派遣年度・学期:2022年・秋派遣
  • 出発時学年:2年

留学期間

学籍上の留学期間:2022年秋学期から1年

実際の留学期間※:2022年10月1日~2023年6月30日

(出国日2022年9月27日・最終帰国日2023年6月18日)

※入学許可証に記載されている期間です。

留学先での生活・費用

  • 宿舎の種類:大学の寮
  • 大学までの交通手段、所要時間:電車 約20分
  • 宿舎費:月額320lei(約9千500円)(食事 無し)
  • 生活費:月額370lei(約1万2千円)
  • 留学費用総額(本学の授業料を含まず):330lei(約111万6千円)

留学先での履修科目等

留学先履修単位数 計31単位 → 本学での単位認定数 計20単位

留学に至った経緯・動機

幼い頃から海外に興味がありました。特に日本の景色とは大きく異なるヨーロッパの中世的な綺麗な街並みに惹かれ、いつかヨーロッパに住んでみたいと思うようになりました。高校時代に台湾へ修学旅行に行った際、海外の人と外国語を話す楽しさを知り、大学時代は留学しようと決めました。
非英語圏の国で生活して新たな外国語を学びたかったことと、ヨーロッパ旅行を沢山したかったためルーマニアを選びました。

留学前に設定した目標

  • 外国人の友人を作る
  • TOEICの点数を上げる
  • 15か国へ旅行して自分の視野を広げる

留学前に受けた語学検定の種類・回数

  • TOEFL iBT 3回

  • TOEIC 1

留学先大学の特徴

ブカレスト大学には世界各国から来た留学生が在籍しているため国際色豊かな大学です。学習院女子大学とは異なり、ブカレスト市内にキャンパスが点在しています。校舎については、前期に通っていた校舎はやや古くて冬は少し寒かったですが、後期では美術館のように綺麗な新しい校舎で授業を受けました。先生方はとても親切で、分からないことがあると優しく教えてくださりました。学生たちも親切でとてもフレンドリーでした。授業開始日が曖昧だったり、メールの返信がなかったりと適当な面が多かったです。

留学先の授業

政治学部に所属していたので政治に関する授業はもちろん、論文の書き方を学ぶ授業や統計学など政治分野外の授業も受けました。予習をしていることを前提に授業が進むため、前日に大量の資料や長時間の動画に目を通してから参加しないと、授業についていけませんでした。学生は積極的に発言をするので、最初はその意欲に圧倒されてしまいましたが、最後の授業では自ら発言することが出来ました。また、政治学部の一つの授業時間は3時間です。途中で休憩が入るものの、授業後半になるにつれて集中力を保つことが大変でした。クラスの大多数はルーマニア人なので、授業内で時々ルーマニア語が用いられます。私が受講したほとんどの授業は講義形式で行われ、スライドやレジュメはありませんでした。

留学中、目標に向かってどのように努力したか

とにかく英語を使うことを意識していました。学校や予習時以外でも、同じ寮に住んでいる外国人の友人と沢山会話をしました。また、時間があるときはTOEICの勉強をしていました。行きたい国の歴史や文化を授業で学び、それ以外でも自分でネットで調べるなどしてより充実した旅になるよう事前に勉強をしました。

留学先で困ったこと・大変だったこと

外にいるとき、知らない人から突然差別用語を言われたり、執拗に挨拶をされたりすることが多くありました。ルーマニア人の友人によると、ブカレストで東洋人はとても珍しい存在だそうです。仕方ないと思いつつもかなりショックでした。

留学の成果(3つの目標設定に対し、それぞれ達成率%とその理由)

  • 100% 沢山の友達を作ることが出来ました。毎週違う友達と一緒に外出をしたり、部屋で一緒にご飯を食べたりしていました。特に、ルーマニア人、モルドバ人、アルメニア人、韓国人の友達とは非常に仲が良く、一緒に日帰りで国内旅行をしたこともありました。今でもよく連絡をとっており、特に韓国の友人とは冬にソウルで再会する予定です。また、韓国語を少し話せたため、韓国語の練習が出来ました。さらに、ロシア語を話す友人が多かったため、日本語とロシア語を教え合うこともありました。
  • 90% 留学後に受験したTOEICで前回よりも100点以上点数を伸ばすことが出来ました。今の結果に満足せずに、さらに点数を伸ばしたいため90%にしました。
  • 93% 14か国に旅行が出来ました。旅行先で様々な景色を見たり歴史や文化に触れたりすることが出来たと同時に、良くも悪くも色々な人に出会いました。また、当時の世界情勢が色濃く影響されている国もいくつかあり、その時まではニュースの映像でしか情報を得られず、遠い世界の話のように感じていましたが、世界の現状を直接肌で感じることができました。2週間に1回のペースで国内外旅行へ行っていましたが、日本では絶対に出来ない経験だったと思います。また、旅行を通じて卒業後の目標ができたので有意義なものになったと感じています。

留学を希望する後輩へのアドバイス

留学は世界中の人と関わる機会で溢れています。友達の友達、友達の友達の友達...と交流の輪を自然に広げられ、その分様々な経験も得ることが出来ます。そのためにも、語学力を日本で高めるとより有意義な時間を過ごすことが出来ると思います。また、日本の文化、政治などを聞かれることも多いので日本に関することもある程度知っておくと会話が楽しくなると思います。留学中は働くことが出来ないため、日本にいる間にアルバイトをしてお金を貯めておくと良いと思います。

その他

留学先でボランティアやサークルなど「これだけは絶対に参加する」という活動が何か一つでもあればより充実した留学生活になると思います。私の場合はブカレスト大学の日本語学科の授業ボランティアに参加すると渡航前に決めていました。そうしたことで渡航後にスムーズに行動に移すことが出来ました。また、人脈が広ければ広いほど、大変有意義な留学生活を送れると強く実感します。新しい人に出会えるだけでなく、自分が知らなかったイベントに参加出来たり、貴重な異文化体験が出来たりする機会が格段に増えます。人脈をいかに広げるかが、濃い留学生活を送るための一つのカギだと思います。

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