日本文化学科の授業紹介

日本文化学科で行われている授業の一例を紹介します。

日本芸術の諸相

尼ヶ崎 彬 教授
「広義の芸術」とは、美術や音楽、舞踊など、ふつう「芸術」とされているものだけでなく、工芸・芸能・芸道・商業美術などを含むということです。たとえば、茶道や華道、大道芸や盆踊り、デザインやCMなども含まれます。
授業形式は、学生による研究発表と、それをめぐる討議の形をとります。研究発表には二種類あります。
第一に、日本芸術に関するこれまでの研究や、近代のさまざまな芸術運動について。これは3年生全員が分担して調査研究し、発表します。このテーマのリストは網羅的になるように教員サイドが用意し、参考文献も指定します。
第二に、学生自身の関心と意欲にもとづいて選ばれたテーマで発表するもの。3年生の場合、これはそのまま卒業論文のテーマに発展してゆくのが通常です。4年生の場合は卒業論文の中間発表を兼ねることになります。
なおテーマの選択と研究の進め方については、指導教員と相談します。 

スポーツ文化の諸相

荒井 啓子 教授
私たち人間にとって、スポーツとは何かをさまざまな視点から探究。
「スポーツが文化である」ということはいうまでもない時代になってきました。私たちの生活の中には、今や「するスポーツ」も「観るスポーツ」も、そして「伝統文化としてのスポーツ」も「外来文化としてのスポーツ」も日常的に存在しています。スポーツとは、人間にとってどのような文化なのでしょうか。それを探究する愉しみに出会っていただきたいのが、この時間です。
具体的な内容としては、日本及び諸外国の、過去及び現在の社会における「スポーツ」事象について、社会的・文化的・歴史的側面から考察をすすめています。「スポーツとはどのような文化なのか」また「他の文化とどのような関わりがあるのだろうか」という問題を常に考えながら、スポーツの窓から社会を探り、社会の動きからスポーツという文化を読み解いていきます。「スポーツ」とは、オリンピックに代表されるような「近代スポーツ」ばかりではなく、日本の伝統スポーツ・世界の民族スポーツ・遊び・身体技法等を含みますが、その周縁にある事象(社会・メディア、民族・環境・健康・教育・異文化・ジェンダー等々)との関わりに眼を向けて、複合的な文化論を展開していただくことを期待しています。
「スポーツの専門家」としてではなく、「文化の専門家」としてスポーツを見つめ、論じていただきたいと思っています。

日本の神話

神田 典城 教授
日本古代の神話や物語を読み解き、文化形成の諸相に思いを馳せる。
古事記や日本書紀に書かれている日本古代の神話を読み解きながら、日本の文化が形成されて来る過程での、さまざまな様相に触れていきます。卒論は、各自が自由にテーマを決めることにしているので、普段の授業では、卒論に取り組む時の基礎となる力を養うことをめざしています。一番大事なことは、資料をおろそかにしないということですから、まずは根本資料である古事記・日本書紀の神話について、テキストに従って極力正確に理解するという作業を軸にして授業を進めていきます。
神話には、文学・歴史学・考古学・心理学...と、実にさまざまな方面からのアプローチの仕方があるのに対して、学生の皆さんの知識はかなり限定的と言わざるを得ません。それで、各自それぞれに何かしら神話に関係した本を探して「乱読」するという作業を課しています。この作業は、神話研究の多様さを知ることができるのと同時に、自分のめざす方向を探るヒントを見つけ出すのに役立ちます。
具体的には、月に一度、その1ヶ月間で読んだ本の内容について口頭で報告するというかたちをとります。何にしても演習は、受講生が自分たちで作り上げるものですから、授業の時には自ら積極的に発言するという態度を求めています。こちらから指名して発言させるということはしていません。 

ことばの変化と多様性

福島 直恭 教授
過去と現代の日本語を対象に、言語の多様性と人間の社会・文化との関わりを理解する。
主として過去および現代の日本語について、その音的、意味的、構造的、コミュニケーション的側面などからアプローチを行ない、その使用実態や、多様性を明らかにすることをめざします。そして、そこから「人間にとって言語とはいかなる存在なのか」ということを考えていこうと思います。
音的側面とは発音やアクセントなど、意味的側面とは語や文の意味など、構造的側面とは語順や結びつき、コミュニケーション的側面とは人間同士のコミュニケーションにおける言語の働きという側面のことをいいます。
言語の多様性を明らかにして、その意味を理解するということは、文化の多様性、そして個々の人間の価値観や世界観の多様性を理解することにつながります。自分とは違う「他」と出会ったとしても、それは単に違うだけであって、いちがいに優劣は付けられないという、現代世界を生きる上でぜひとも必要な認識の仕方を訓練するということになると思います。
昨年度のゼミでは、多様な言語が共存していて、言語の扱いが社会問題に直結している典型的な地域であるシンガポール共和国について、その言語事情と言語政策を学びました。今年は、国内の方言と標準語の問題を考えるモデルケースとして、沖縄県の言語事情をとりあげて研究しています。 

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