学生の声

日本文化学科2年 鵜飼桜子(2013年度)

私がこの研修に参加したのは、世界の中心の都市であるワシントンで、文化政策や外交、政治、経済を学びたいと思ったからです。実際に多くの貴重な場所へ行き、様々なことを実践的に学ぶことができました。

特に、スミソニアン博物館での講義では、アメリカの文化理念である「quality of life」を深く学ぶことができました。また、国務省や日本国大使館では、ワシントンが行う多くの政策が世界の平和に繋がっているということ、世界が日本のことをよく知っているのは広報活動が結び付いているということなどが非常に勉強になりました。

そして、事前研修やワシントンでの講義を通して、常に疑問点を持ちそれを自分なりに考え、体験や調べたりすることを通して答えを見つけること、自分の伝えたいことを的確に伝えて相手が伝えたいことを努力して受け取るということを学びました。また、事前学習の後に実際に体験するとさらに理解や興味が深まり、その日のうちに復習することで新たに学んだことを消化し、自分の中に蓄えることができました。そして、世界が求める日本人像や、自国の文化を知ってからこそ他国にも関心を持つことができるという「真の国際人」について知ることができ、自分のまだ曖昧であった将来を深く考えるきっかけにもなりました。アメリカの学生の話では、彼らの意識の高さや日々の努力に驚きました。それらを通してさらに学ばなければいけないことや伸ばしていきたいことなどを発見し、今後の目標が多く生まれました。

ワシントンでの生活では、驚きと発見に満ちた非常に刺激的で充実した毎日でした。アメリカ人はフレンドリーで個性的な人が多く、笑顔で挨拶をしてくれたり、英語で会話ができるようになったり、自然が共存する美しい街並みに癒されたりと毎日楽しく、自信とポジティブ思考と心の余裕を教えてもらいました。日々大変なこともありましたが、参加した仲間に刺激を受けて、楽しく生活ができました。この研修で学んだことを忘れずに、さらに成長してからまたワシントンに行きたいと思います。

国際コミュニケーション学科2年 小平暁子(2013年度)

国際政治の中心地・ワシントンDCで、国際協力や、米国の政治・文化の実態について理解を深めるための研修。この研修の日々を通じて、自分の中で大きく変わったことの一つに「学びに対する姿勢」があります。今までの学習では、与えられた課題をこなすだけ、といった受動的な学習の機会が圧倒的に多く、自ら「なぜそうなるのか」「問題点は何か」と考えることがあまりありませんでした。しかし、このワシントンセミナーでの学習は、各々が主体的に行動することでこそ、意味を成すものです。実際に、参加した学生たちはみな、学んだことを自分自身のものにしようと、積極的に意見を交わして勉強していました。その中で必死に勉強し、討論に参加していったことは、「学びに対する姿勢」を今一度考える上で、大変有意義なものでした。帰国してからも、少しずつではありますが、学ぶことに積極的になり、自分の世界が広がっていくことを実感できていることは、私にとって大きな成果です。

また、「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、この研修ではその意味を痛感する機会に何度も出会いました。たとえば、フィリップスコレクションでは、学芸員という仕事の立ち位置から文化・習慣の違いを、スミソニアン協会の自然博物館では、展示内容や入館制度を通して、アメリカという国が持つ「世界全体のリーダーとなる」という価値観を肌で感じました。

そして、この研修にはたくさんの「出会い」と「感謝」がありました。ご協力いただいた先生方や現地の方々、2週間お世話になりっぱなしだったルームメイトの2人、そして一緒にこの研修に参加した熱心な学生のみなさん、その全ての出会いが私を成長させてくれるものでした。本当に感謝しています。ありがとうございました。これからも感謝の気持ちを忘れずに日々精進し、立ち止まったときには、この研修のことを振り返り、将来に向けて励みたいと思います。

ワシントンセミナーでは、参加者の目的や考えはそれぞれ違いますが、全員がかけがえのない経験を得たことは確かです。この研修に興味がある人がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。きっと世界は広がります。

国際コミュニケーション学科2年 星川亜紗美(2013年度)

高校3年生の受験の時期、学習院女子大学のパンフレットでこのワシントンセミナーを知り、ワシントンセミナーに参加して、もっと世界のことを知り自分の視野を広げたいと思ったことが、私が学習院女子大を志望した理由の1つとなりました。

ワシントンセミナーは2年生以上が対象なので、1年次に大学生として必要な基礎知識を学んだ上で参加できたことは、より多くの経験を得ることができたという面で非常によかったと思います。

実際、自分は政治や経済に関する知識はあまり持っていなかったので、行く前の事前授業でみっちり勉強をし、また自分でもさまざまな疑問を持った状態で研修に臨めたことは大変よかったです。ワシントンでは、いままでで1番頭をフル回転させて過ごした2週間でしたが、その分、この研修に参加しなければ一生かかってもできなかっただろうと胸を張って言える、自分にとって大きな経験となった2週間でもありました。毎日世界の最前線にいる方々からの貴重なお話を聞き、たくさんの質問をしてたくさんのことを吸収し、ホテルに帰っても仲間たちとたくさんの議論を交わし、日々自分の成長を実感できました。時には自分の無知さに落胆するときもありましたが、それを知れたことだけでも帰国後の今は大きな一歩だったと思います。現代社会で、世界の政治、経済、文化などを知ることはとても重要なことであり、それを肌で感じることができたことはこれからの将来、自分の強みになっていくものだと思います。この素晴らしい経験を忘れずに、残り2年間、将来世界で人の役に立てる人材となっていけるように頑張っていこうと思います。

何かに一生懸命になってみたい人、もっと広い世界を見てみたい人、自分の視野を広げてみたい人、ぜひ、参加してみてください!自分を変える良いきっかけとなると思います。

研修メンバー、先生方、お世話になった方々、本当にありがとうございました。

国際コミュニケーション学科2年 高芝みどり(2023年度)

セミナーを終えてから一つ一つの出来事を整理していくと、本当にたくさんのことを学ぶことができたのだと実感しました。

元大統領特使のブルームフィールド氏の講義は、ワシントンで受けた数々の講義の中でも特に緊張感のある時間でした。彼の話は主にドナルド・トランプ氏を中心に展開されていきました。トランプ氏とクリントン氏が戦った2016年の大統領選挙当時、中学生だった私はアメリカの大統領選挙には一切興味がなく、当時アメリカでどのような事が起こっていたのか知識がないままの受講となりました。そのため、彼の話が全て理解できたわけではなかったのですが、日本に帰ったらこのことについて詳しく調べたいという意欲が湧くような講義でした。帰国後、2016年の大統領選挙でトランプ氏が勝利した背景を調べて、ブルームフィールド氏の講義を振り返ると、今アメリカがいかに厳しい状況に置かれているかを改めて実感します。

今回、私がワシントンセミナーに参加した理由の一つは、自分が何のために勉強しているのかが分からないという不安があったからです。セミナーに参加して国際政治の最前線で活躍している人を見れば、何か自分の中でも目標ができるのではないかと期待して参加しました。今も、明確な目標を立てられたわけではありませんが、セミナー後は以前よりも勉強が楽しく感じられるようになりました。勉強に対する義務感が消え、むしろもっと深く知りたい、理解したいと思うようになりました。

ワシントンセミナーに参加する以前は、国際政治を勉強しながらも他人事だと思いながら勉強していました。「自分は意見を主張しなくても、どうせ誰かが代弁してくれているだろう」「頭の良い人が政治と世界を動かしていくのだから、自分には関係ない」という意識が常に自分の中にありました。しかし、他人がゲームをしている画面を見ていても面白くないのと同じように、このような意識では勉強が苦に感じられるのが当たり前です。

ワシントンセミナーに参加して、大袈裟に表現すると、自分も歴史を動かす人の一人になるかもしれないと意識することで、以前よりも勉強に対する意欲が格段に上がりました。このように思えるきっかけとなったワシントンセミナーに参加できたことは人生の宝になったと感じます。

国際コミュニケーション学科1年 高橋 果れん(2023年度)

大学に入学したら海外に留学してみたいという思いが以前からあり、語学研修ではなく、国際政治や世界経済、文化政策の世界の動向をワシントンD.C.に訪れて自分の目で確かめる事ができるワシントンセミナーに非常に魅力を感じ、参加を決意した。その際、今まで自分が全く触れてこなかった世界、つまり「自分の真裏の世界を生で感じ、自分の視野を最大限広げ、何事も恐れないで行動する」という目標を設定した。

そのような目標を持つ私にとって、特に印象深く、とても感化されたのが、海軍兵学校の訪問だった。自分と同世代の若者が国のために自分の全てを捧げることを決意し、一番自由な時間のある年代を厳しい訓練や学習にあて、日々努力している姿を直接、目のあたりにしたことで、今の自分は本当に未熟であり、不甲斐なさを感じるほどであった。また、実際に二人の学生の方と長い時間お話した際は、より何かを達成するためには何かを犠牲にしなくてはならず、自分は苦しんでいる中、周りは楽しく遊んでいることもあるかもしれないが、そんな状況でも強い意志を持ち、「自分に負けない」という気持ちを強く持つことが何事においても大切であると学んだ。

全体のプログラムを通してワシントンD.C.で多くの日本人が活躍していることも肌で感じ、その方達の共通点として自分の職業に誇りを持ち、堂々と胸を張って仕事をされている印象を受けた。そのように見える理由としては、この職業の地位につくまでに沢山の試練を乗り越え、努力を積み重ねてこられた結果なのではないかと感じた。これらの方々から同じ日本人としてどのような行動を取るべきなのか、また知識を深めるためには多角的な学問分野に触れる事が重要であると考えた。

自分の目的である「自分の視野を最大限広げ、何ごとも恐れず行動する」という点において、自分の視野を広げるという面では自分の想像を遥かに超えるほど広げる事ができた。

それらの学びと反省を踏まえ、いろいろなことに率直な疑問や問題意識を持ち、狭い視野に捉われず、自分の興味のある分野も専門性も高めた探究をしていきたいと考えている。