研修内容について

 ベトナム国際協力研修は2014年度にスタートしました。古都フエを拠点として、ストリートチルドレンを長年にわたり支援してきた「子どもの家」での活動、また現地の小学校や日本語を学ぶベトナム人大学生との交流を行っています。

  20202021年度はコロナの影響でオンライン交流となりましたが、2022年度は現地研修を再開しました。戦争博物館や市場の見学、農家体験や生ハルマキの製作、ベトナム料理の実習を行いました。そして、学生たちが日本で事前準備を重ねたワークショップを小学校や大学で開催しました。

  本プログラムの特徴は、「環境と文化」について、農作物や家畜などの食材の生産現場から、市場での流通・経済状況の把握、そしてベトナム食文化まで一連を体験できることです。また子どもの家では「食と命」の授業があります。食べる前には命を頂くということを体験した学生が次のような感想を述べています。

  • いただきますやごちそうさまという言葉が、今までより気持ちを込めて言えるようになった
  • 普段食べている鶏肉が、どのような過程を経ているのかを知ることができた
  • 命に対する感謝、生産者や肉にする人や料理する人にも感謝すべきと思った
  • 命を食べて命を繋いでいることを考えさせられた経験だった

 このようにベトナムの生活文化の実体験を通して、日本と世界の現状を理解し、自分自身を見つめ直すことが研修の大きな目的です。現地で実際に活動することで、ボランティア、国際支援、国際協力について考え、また現地学生との交流から同じアジアで生きている同年代の学生が何を考え、どのような将来の希望を持っているのかを知ってもらいたいです。

 本研修を通して、学生それぞれが自分なりの国際文化交流のあり方、今後どうありたいのか考えるきっかけになれば幸いです。

vietnam_01.jpgライスペーパー作り体験

vietnam_02.jpg料理の完成

vietnam_03.jpgワークショップの準備

vietnam_04.jpg農業体験

vietnam_05.jpg子ども達と交流

vietnam_06.jpg調理実習の講義

vietnam_07.jpg小学校で手洗いのワークショップ

vietnam_08.jpg小学校の水と食のワークショップ

vietnam_09.jpg大学生との交流

vietnam_10.jpg大学での出汁のワークショップ

vietnam_11.jpgカトゥーン族との交流

vietnam_12.jpgカトゥーン族との交流

vietnam_13.jpgアオザイで集合写真