学生の声

日本文化学科3年 高柳優香(2018年度)

 カナダで過ごしたことは、私の大学生活において一番と言っていいくらい大きな経験になりました。

 平日は、レスブリッジ大学で毎朝9時から12時まで授業がありました。2つのクラスに分かれて、それぞれに先生が1人ずつ付いて授業を行っていました。私のクラスではカナダについて学んだり、いくつかのグループに分かれてグループワークを行ったり、カナダでの生活についてブログを書いたりしました。授業では自発的な発言が求められ、最初は戸惑いましたが、積極的な姿勢が大切だということを学びました。また、いくつかのテーマに沿ってプレゼンテーションを行う機会もあり、カナダについて知るきっかけにもなりました。

 午後は、アクティビティがある日とフリータイムの日がありました。アクティビティでは大学の施設でクライミングをしたことが印象に残っています。他にも地元のミュージアムに行ったこともありました。午後がフリーの日は、各自が好きなところに行ってレスブリッジでの生活を楽しんでいました。

 現地ではホームステイをしていましたが、カナダには様々な人種の人々が住んでいるため、それぞれの家庭で生活様式が異なっていました。一番大きな違いがあると感じたのは、食事です。肉をたくさん食べる家庭、パンを主食とする家庭、米を主食にする家庭など様々でした。私のホームステイ先は中国系だったので、比較的慣れ親しんだ味付けでした。また、週末の授業がない日は、ホストファミリーと車で出かけたり、友達と遊んだりして過ごしている人が多かったです。私はファミリーと教会に行ったことと、ボランティア活動をしたことが、良い経験になったと感じました。時には、友達のホストファミリーに、映画や博物館に連れて行ってもらいました。ホームステイは初めてだったので慣れるのに時間はかかりましたが、思ったことをはっきりと言うことの大切さを学びました。

 留学前には、約1か月のカナダ研修は長いと感じていましたが、いざ生活してみるとあっという間でした。そのため、ただ漠然と過ごすのではなく、何かやりたいことや目標を持って過ごすことが大事だと思います。私は常に、「何か行動すること」を意識していました。地元の施設やイベントに行ってみたり、現地で買い物や食事をすることなど、とにかく現地の人々と接したいと考えていたので、行けるところには行っていました。その考え方は、帰国してからも役に立っていると感じています。

国際コミュニケーション学科1年 太田未来(2018年度)

 このカナダ語学研修に参加しようと思っている方、参加しようか迷っている方に、少しでも参考になればと思います。

 私はそれまで海外に行った経験がなかったため、カナダに行く前は相手と意思疎通ができるか、環境に適応することができるかなどの不安でいっぱいでした。確かに、生活していく中で、日本とは異なる文化が多々あり、驚くことや自分が言いたいことを思うように伝えられなくて悶々とすることもありました。でも、異なる文化に触れること自体、留学の醍醐味ですし、文になっていなくても単語やジェスチャーなどを用いて気持ちを伝えることができました。また、ホストファミリーとの会話については、ファミリーが私の言いたいことを理解しようとしてくれましたし、私が言い終えるまで待ってくれました。ですから、身構える必要はなく、Take it easyの精神で臨めば良いと思います。

 このプログラムでは、平日の午前中に授業があります。授業では、英語を使ってブログを書いたり、自分のお気に入りの曲をラジオで紹介したり、カナダの歴史や文化を学んだりして、英語の4技能をフルに使って授業が進んでいきます。午後は、広場でゲームをしたり、カイトを揚げたり、博物館やパレードに行ったりするなど、充実したアクティビティがあります。土日はほとんどがフリーでしたが、自然豊かなウォータートン・レイク国立公園を訪れるデイトリップがありました。カナダの夏は乾燥していてよく山火事があります。私がウォータートン・レイク国立公園を訪れたときは、山火事の煙の粒子のせいでスモークのようにあたりが真っ白で視界が悪かったため、全体を一望することができませんでしたが、カナダでは、日本の自然とはまた異なる美しさを味わうことができます。

 ホームステイ先は、人それぞれ違い、週末の過ごし方も異なります。私のホストファミリーは、私を楽しませようとカナダにある観光スポットやいろいろな飲食店に連れていってくれたり、一緒にクッキーやシナモンロールを作らせてくれたりしました。私は、食事の時など一緒にいるときはよく話してコミュニケーションを図るようにしていました。その時、自分の言いたいことが相手に英語で伝わると嬉しさがこみ上げました。

 このプログラムに参加する人の目的は、人それぞれだと思います。語学力向上を志す人や、海外での生活を体験したい、楽しみたい人などがいると思います。短期留学は語学力を向上させるには意味がないといわれることがあります。確かに、通常の留学に比べ滞在時間は短く、授業やアクティビティでは日本人との行動が多いかもしれません。しかし、行動次第では、自分の語学力を向上させる絶好の機会に変えることもできます。私はホストファミリーだけでなく、多くの現地の人と交流するように心がけていました。友達のホストファミリーや店員、レスブリッジ大学の学生や先生、旅先で会った人となど、英語を使う機会は多くあります。私はスピーキングの能力が特に上がったと思います。このプログラムではイベントが多くあり、カナダの文化を楽しみながら英語を学ぶことができます。さらに短期なので長期に比べ気軽に海外生活やホームステイを体験できるところが魅力です。
 是非参加してみてはいかがでしょうか。この機会を逃さずに積極的に行動してみてください。

国際コミュニケーション学科2年 鈴木杏奈(2018年度)

 私にとってカナダ研修は、初めての留学であり、出発前は楽しみと不安な気持ちでいっぱいでしたが、実際に訪れてみると、文化の違いや経験をとおして多くを学ぶ、とても充実した経験になりました。

 このプログラムは、平日の午前中に大学で授業を受け、午後は様々なアクティビティを行うというものでした。授業では、カナダの文化、特に先住民族について学んだり、発音や文法など、様々なことを学びました。また午後のアクティビティでは、ミュージアムで歴史を学んだり、ダウンタウンを散策したりして、実際にカナダの生活や文化を体験することが出来ました。中でも特に印象に残っているのは、最後に訪れたバンフ国立公園です。公園内にはカナディアンロッキーや多くの湖が存在し、絶景を見ることが出来ます。また山脈に囲まれたモーレーン湖は言葉を失うほど綺麗なブルーの湖で、カナダの自然の素晴らしさを改めて強く感じました。

 私のホストファミリーは、ホストファザーとホストマザー共にメキシコ人だったため、家の中では英語とスペイン語の両言語とも使用して会話をしていました。私のホストファザーは、外出と料理が好きで、ほとんど毎日一緒に出掛けたり料理をして多くの時間を一緒に過ごしてくれ、本当のお父さんのように接してくれました。このような素敵なホストファミリーに出会えたことは、私にとって一生の宝です。また私のホストファミリーは、友人との交流が非常に多かったため、ホストファミリー以外にも沢山の方々と交流し話す機会があり、毎日がとても楽しく充実していました。最終週には、同じホストファミリー先にイタリア人留学生が来たので、ホストファミリー内で4か国語が飛び交い、身近にマルチカルチャーを感じることが出来て、日本ではできない経験をしました。

 この夏、カナダ研修で出会ったホストファミリーや体験したさまざまな事は、私にとってかけがえのないものになりました。実際に挑戦してみるということは何よりも重要で、そこで経験したことは、一生の財産になると思います。私自身、自分の英語力や漠然とした不安で最初は研修に参加するか迷っていました。しかし1カ月というのは自分が思っているよりも短く、この研修に行っていなければできなかった体験や、触れることのなかったカナダの人々の温かさを身をもって感じることが出来ました。経験をすることがどれほど大事なことで楽しいことなのかを改めて認識することが出来た1カ月になりました。この経験を活かし、これからも語学の向上に努め、機会があればもう一度カナダを訪れたいと思います。