在学生の活躍(国際交流基金日本語パートナーズ)
独立行政法人国際交流基金が実施する日本語パートナーズとしてラオスに派遣されている本学の在学生より、活動報告が届きましたのでご紹介いたします。
活動報告
学習院女子大学国際文化交流学部国際コミュニケーション学科4年
国際交流基金日本語パートナーズラオス10期
大重歩悠子
ごきげんよう。学習院女子大学国際文化交流学部国際コミュニケーション学科4年の大重歩悠子と申します。4年生の秋から休学し、日本語パートナーズとして、ラオスに派遣されております。日本語パートナーズは、独立行政法人国際交流基金(The Japan Foundation, JF)が募集・派遣を行っております。現地の日本語授業のサポーターとして日本語教師のアシスタントを行ったり、日本文化紹介などの活動を行ったりします。アジア各地の中学校や高校などに派遣され、任期は国や地域によって異なります。私自身、初めての海外一人暮らしがラオスでした。行くと決まった時は、自分がどんな生活を送るのか、楽しみという気持ちしかありませんでした。実際に来て、約4か月が過ぎましたが、帰国したいと思うことは一切なく、楽しんで活動をすることができております。そう思うことができているのは、ラオスの国民性のおかげだと思います。ラオスでは、ボーペンニャン精神と助け合いの精神が強いです。「ボーペンニャン」とは「大丈夫」という意味で、ラオスの日常会話に頻繁に出てくる言葉です。例えば、遅刻をした方が自ら「大丈夫」と言います。日本に住んでいた私からすると、それは遅刻をしていない人がいう言葉なのではと思いますが、ラオスではどちらの立場でも言い、この寛容さがとても心地良いです。このような精神や何でも助け合う精神が根底にあるため、ラオスの人々は日々穏やかで、生活はゆったりしていて住みやすいです。
<活動①:通常授業>
私は、ラオスの中でも特に生徒数の多い学校に派遣されました。日本語の授業時間は約100分で、大学の授業と変わりません。1コマ50分を、2コマ続けて行うためです。通常授業は教科書に沿って進められ、私は、発音練習やロールプレイ、授業中の見回りなどを行っています。現地の日本語の先生が教える中で、自分がどの役回りをするべきか、どこにいて何をしたら良いか、常に考え臨機応変に対応することが大事と感じています。また、困っている生徒がいないかを確認して対応することもあり、周りをよく見て行動することが必要になります。ここで大変だったことは、生徒が話すラオス語を理解できないということでした。早いことはもちろん、自分のラオス語の語彙力が十分でないため、中々理解することができず、大変でした。しかしそのおかげで、ラオス語学習への意欲がより高まりました。また、放課後15時から16時まで、日本語の教室を開放しています。曜日ごとに低学年と高学年を分け、出入り自由にしています。日本語や日本文化に興味のある学生が集まり、勉強する生徒や、かるたなどの日本の昔遊びをする生徒、日本語を話しに来る生徒がいます。この時間で、生徒と仲良くなってラオス事情を沢山聞いたり、日本事情を伝えたりと、お互いの文化を良く知る良い機会になっています。
授業風景
日本語教室
教室でのテスト
<活動②:文化紹介 福笑い>
最初の文化紹介は、2年生に向けた福笑いでした。現地の先生に、「福笑いは遊んで楽しみながら重要な日本語を覚えられる」と提案し、やってみました。ラオスの生徒は、ルールがわかるととても盛り上がって楽しんでくれ、嬉しかったです。最初はやはり馴染みのあるラオス語で「上、下、右、左」と言っていましたが、慣れてくると日本語を多用する生徒が多くなりました。少しずつ覚えてくれていることがわかり、少し感動しました。
福笑いの様子
<活動報告③: 文化紹介 おにぎり作り>
7年生と5年生の授業で、おにぎり作りをしました。おにぎりの具材を4種類ほど用意し、生徒に自分で選んで自由に作ってもらいました。全ての味を混ぜて作る生徒や形をハート型にする生徒など、それぞれが色々な種類のおにぎりを作っており、独創性がすばらしいな、面白いなと思いました。生徒が自分で作ったおにぎりを、おいしいと言って食べてくれ、嬉しかったです。また、役割を決めていないにもかかわらず、生徒が率先して後片付けをしてくれました。現地の先生に言うと、生徒の多くは家でもよくお手伝いをしているからと教えてくださりました。あと残りの期間で、また別の日本食を紹介したいと強く思いました。
おにぎり作りの様子
<活動報告④:学校外の活動>
学校での授業や文化紹介だけでなく、様々なイベントで日本文化を紹介しています。例えば、サワンナケート大学で行われた、日本大使館主催の日本祭りに参加し、JFのブースで日本文化を紹介しました。合気道や剣道の防具や竹刀の展示や浴衣の着付けを行いました。サワンナケート大学には日本語学科がありますが、他の学部からも沢山の人が見に来てくれ、大盛況となりました。
日本語パートナーズとして約4か月の活動を通じて、日本文化を発信すると同時に相手国の文化を学ぶことは、相互理解の深化に大きく寄与すると実感しています。また、異文化交流の現場に身を置くことで、自国文化への理解がいっそう深まり、さらに知りたいと思うようになりました。これは日本で学んでいた頃から抱いていた考えではありますが、実際に交流の現場で経験を重ねることで、その認識が確信へ変わりました。また、文化や価値観には、実際に体験しなければ理解し得ない側面が確かに存在すると思います。残りの滞在期間で、日本語パートナーズとしての責務を果たすだけでなく、自分に何ができるのかを問い続け、主体的かつ能動的に行動していきたいと考えています。