2024年度ジュネーヴ研修現地レポート(後編)
2週目にはレマン湖に目する旧国際連盟本部の由緒ある建物を観察しました。
晴天に恵まれ、湖畔のテラスでレマン湖の名物の大噴水を眺めることができました。
透明度の高いレマン湖を横断するボートにも乗りました。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)では特別な会議室に案内され、邦人職員の本田さんよりこれまでのキャリアのお話を伺いました。
トランプ政権が復活して予算が大幅に削減され、厳しい財政事情の中でも難民支援を続けているUNHCR本部を訪問できたことは大きな収穫となりました。
UNHCRの正面玄関の奥にあるホールでも本田さんと一緒に写真を撮らせていただきました。
UNHCR本部訪問の記念に正面玄関の外側のロゴの前でも写真を撮りました。
ジュネーヴに立地するUNHCR本部の建物も立派であり、その中に入ることができたことは貴重な経験となりました。
WHO本部の中にも足を踏み入れました。食堂の上の階の広間にはHealth for All、健と大きく書かれた書道作品が目に留まりました。
WHO職員でさえ、入場が制限されている緊急オペレーションセンターを2年連続で見学することができました。緊急事態宣言などの重要な決定がなされた会議室のテーブルに座った感触は得難いものがありました。
司会者の座席に座らせてもらった研修参加者もいます。
会議室でのセッションのみならず、建物内の移動に際しても、ベテランの広報担当官のDorineさんのお話を熱心に拝聴しました。
WHO本部で活躍する邦人職員のお一人である山本さんによるセッションも充実したものとなりました。
再び国連欧州本部の敷地内に足を踏み入れ、中心部の建物の前で写真を撮っていただきました。見学ツアーに参加し、ちょうど開催中の国連人権理事会を現場で見学することができたことは幸運でした。
再びILOとUNICEFの建物に入り、2019年にILO創設100周年を迎えた際に制作された「社会正義」というワードが印象的な青い絨毯の前でILOの清水さんと一緒に写真を撮らせていただきました。
会議室での充実したセッションで貴重なお話をして下さったのみならず、ILOの施設も案内していただき、ILOへの理解も一層深まりました。
研修最後に訪れた国際機関はWIPO(世界知的著有権機関)です。
中堅で活躍されているモンルワさんと若手の金高さんとのセッションでは質疑応答も活発になされました。モダンなWIPOの建物の階段部分で記念写真も撮らせていただきました。
ジュネーヴ大学文学部にも2日に渡って足を運びました。日本語の漢字と会話の授業に参加し、1~3年生全ての学生と接する機会がありました。
ジュネーヴを出発する直前にはIOMで元総合移住政策局長という要職を務められた谷村頼男先生より世界の移民問題に関するグローバルなご講演を拝聴しました。移民に関する理解が深まるひと時となりました。その後、予定通り帰国し、研修は終了しました。