2024年11月24日(日)開催「食とその環境を感じるシンポジウム」
テーマ
和の心と食〜食の未来を感じるために
開催趣旨
本シンポジウムは、2022年度から開始した6か年の中期計画のうち、『「グローバルで多様性に開かれた学びの空間」を地域とつなげる』の事業として、地球環境に関する本学の研究成果を広く社会に還元していくことを目的に実施いたします。
この満ち足りた時代において「食」はあって当たり前の存在であり、ともすれば自分が今何を口にしているのか、どんな味がしているのか、意識されない場合すらあるのではないでしょうか。「食」が単に空腹を満たすための手段となり、さながら「餌」のごとく消費されるケースも多々見聞します。
そのような危惧から食教育の重要性が叫ばれているものの、多くは知識の押し売りや表層的な情報の提供にとどまり、「食」の辺縁に隠されているさまざまな学びの機会、知恵や伝統に培われた奥深さを感じる機会が忘れられているように感じます。
これまでの「食を教える教育」を見直し、「食を感じる教育」へ。さらには、その先の「食を意識する教育」へ。「食」に対する感謝の念や自然観、味わいや香りに対する五感を耕しながら、生きる力、考える力、文化や未来を創造する力を育成したい──。連綿と伝えられてきた日本の食をとおして、「食は命なり、食は社会なり、食は地球なり」を意識できる人間教育を目指します。
食べるもの、それは生命を支える大切な資源です。
食べること、それは人類共通の営みであり、生命維持の基本です。
食べかた、その側面には現代社会が抱える様々な問題が顕在しています。
私たちが次世代のためにできることは何か──。
〈「食べるもの」「食べること」「食べかた」から考え、育てる、知の未来 〉を合言葉に、子どもから大人までの食に対する五感を耕し、生きる力、考える力、文化や未来を創造する力の育成を目指す、学習院女子大学が掲げる食教育プロジェクトです。
日時
2024年11月24日(日)10:00〜17:00
会場
学習院女子大学 東京都新宿区戸山3−20−1
主催
学習院女子大学
開催内容
- 学長挨拶 10:00
- 基調講演 10:00~11:50
- 食を感じるワークショップ 13:00〜14:30
- パネルディスカッション「和のこころと食〜食の未来を感じるため」14:45〜16:45
- 分科会報告 14:50〜15:20
- パネルディスカッション 15:20〜16:45
- 学長挨拶 17:00終了
基調講演内容
- 食とその環境に関する基調講演 世界に誇る日本の食文化〜人は食なり 食は命なり
佐竹 力總 氏(株式会社美濃吉・代表取締役会長 10代目当主) - 食とその環境に関する基調講演 日本の心と食
品川 明 教授(学習院女子大学)
食を感じるワークショップ
要事前申込。お一人様1講座のみ参加可。
ワークショップの詳細は、チラシ裏面をご覧ください。
①味の感じかた〜あなたは味をしっかり感じていますか 定員50名
講師:品川 明(一般社団法人フードコンシャスネス研究所所長)
②茶室から未来をデザインしませんか! 定員50名
講師:中澤 宗寿(表千家茶道 教授)
③静かにいただく 禅の食事作法 定員50名
講師:篠崎 英治(善寳寺 広報主任・維那、地蔵院 住職)
④日本酒の変遷とその味わい 定員40名
講師:遊佐勇人(人気酒造株式会社 代表取締役)
※参加条件:20歳以上限定
⑤消えゆく食材を守るために― 幻の伝統野菜・雲仙こぶ高菜を題材として― 定員50名
講師:黒川陽子(NPO法人長崎の食文化を推進する会副代表理事 / 日本スローフード協会理事)
⑥日本の発酵調味料と木桶・木樽文化ー木桶職人復活の現状とKIOKE SHOYUー 定員50名
講師:福留奈美(東京聖栄大学健康栄養学部食品学科 教授)
パネルディスカッション
ファシリテーター:品川 明
パネリスト:佐竹力總・中澤宗寿・篠崎英治・遊佐勇人・黒川陽子・福留奈美
参加方法
事前申込制・申込締切:2024年11月8日(金)
以下のフォームよりお申込みください。
※ワークショップのお申込みはお一人様1講座のみとし、申し込み後の変更は不可とさせていただきます。
多くの方にご参加いただけるよう、お申し込み後キャンセルされる場合は、学習院女子大学環境教育センター(gwc-jsee@gakushuin.ac.jp)までご連絡をお願いいたします。