令和2(2020)年度春学期授業の開始を迎えて

令和2年4月20日

学習院女子大学の在学生、新入生の皆様

令和2(2020)年度春学期授業の開始を迎えて

学習院女子大学教職員一同

 
 本日からいよいよ春学期を開始します。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、全面的に遠隔授業として学期を迎える、かつて経験をしたことのないスタートとなります。皆さんの健康と安全の確保を最優先としつつ、皆さんに授業を一日も早く提供すること、それを学習院女子大学の目標としてきました。
 そのため、私たち教職員は遠隔授業実施のために一ヶ月にわたり様々な準備をしてきました。皆さんに多くのマニュアルや文書をG-Portを通じて送付するとともに、いろいろなお願いをしてきました。ガイダンスもすべてオンラインで実施したため、履修登録に際して大きな戸惑いもあったと思います。Zoomの接続練習も皆さんに参加してもらいました。大きな負担をおかけしましたが、皆さんのご協力に心から感謝しています。
 どのような遠隔授業を実施すれば、教室の授業と変わらない内容を提供できるか?遠隔授業の特質を活かして教室ではできない授業を提供する方法はないか?一人一人の教員が工夫を凝らした授業を実施したいと考えています。それは、Zoomの機能を活用した近未来的な「対面」授業かもしれません。あるいは皆さんが提出した課題に、教員が丁寧に個別にフィードバックする授業かもしれません。
 教員と皆さんが同じ空間で対面しなくても、知的な刺激や情熱を皆さんが感じることのできる授業を目指します。皆さんも、ぜひ積極的に「授業」に参加し、そして皆さんの声を私たちに聞かせてください。それに応えて、私たちもさらに良い授業にすべく力を尽くします。
 遠隔授業がいつまで続くのか、いつの時点で教室の授業を開始できるのか。残念ながら現時点でそれに対して明確な予定を示すことはできません。新入生の皆さんはどのように新たな友人関係を築けばいいのかなど、多くの不安を抱えていることと思います。こうした状況下でも、学生同士がつながれるような仕組み作りを含めて、皆さんの「学生生活」を充実したものにするための取り組みを進めていきます。
 一日も早くキャンパスで皆さんと会えることを私たち教職員も心から祈念するとともに、その日を楽しみにしています。

PageTop