12月6日（金）国際文化交流演習Ⅰ（国際儀礼）の講演報告

2019年12月6日(金)のゲスト講演では、株式会社帝国ホテル代表取締役社長の定保英弥氏にご講演いただきました。

定保社長は、ご自身のホテルマンとしての自己紹介をされた後、日本の迎賓館として誕生して以来、時代の変化とともにイノベーションを続けてきた帝国ホテル約130年の歴史と、ブランドを支える独自のマネジメント・システム、現場での具体的な従業員の働き方、とりわけ女性従業員の活躍ぶりなどを、パワーポイント資料を使用して分かりやすくお話くださいました。今年10月の即位の礼に際してなど、要人接遇では常にプロトコールへの配慮が大切であることも具体的にご説明くださいました。

マネジメントに関しては、定保社長ご自身の考えや様々な取組みについてもご紹介になり、ブランドを支える三要素の中でもヒューマンウェアの大切さをとくに強調されました。「もしもの事態に備えるゴミの保管」など、現場からの声を取り入れつつ、お客様の立場に立って、目に見えないところにいっそう細やかにサービスを行き届かせる心配りには学生から驚きの声が上がりました。

ご講演で何より印象的であったのは、定保社長のお人柄です。お話の端々からも、現場を重視し、従業員一人ひとりを大切にしておられることが感じられました。最後に、国際的に活躍する人材になるためには、知識に加えて創意、挑戦が大切なこと、実践的には語学の能力が非常に重要であることなどを、実例を挙げてお話になり、学生たちの将来に向けて温かいエールを送ってくださいました。