6月24日(金)「特別総合科目Ⅰ(外交官)」のご報告

特別総合科目Ⅰ(外交官)

2019年6月24日(月)の特別総合科目「外交官」では、中島崇文先生の中・東欧研究クラスとの合同で、パラノビチ・ノルバート駐日ハンガリー特命全権大使に「中欧の国ハンガリーと日本との150年の交流史」と題するご講演をしていただきました。

パラノビチ大使は、交換留学生として関西外国語大学で日本語や日本文化を、また、名古屋大学大学院では国際関係論、日本外交で博士号を取得され、同大学客員教授も務められた知日派です。本日は流暢な日本語でハンガリーがどのような国かまた日本とハンガリーとの経済、文化交流関係等を詳しくご紹介いただきました。

ご講演は、ハンガリーという国を理解する手がかりとして、数字を使ったクイズ形式で始まりました。当てた人には記念バッジなど賞品もつくという趣向で、クイズに挑みながらハンガリーがとりわけ科学的発明の分野で、またオリンピック競技など他の分野でも、国際的にたくさんの逸材を輩出していること、また豊かな大平原に恵まれ、上質の農産品がたいそう豊富なことなど、多くを学びました。

今年は日本とハンガリーが外交関係を持って150年という節目で、その歴史も回顧していただきました。大使館では「日本におけるハンガリー年」の行事が続き、大変ご多忙なスケジュールの合間を縫ってのご来校でしたが、学生との質疑応答の時間もたっぷりとっていただき、とても充実した時間でした。学生たちはハンガリーに強い関心を持って多方面にわたる質問が続きました。

パラノビチ大使はご自身の学生時代も想起しながら丁寧にお答えくださり、最後に留学経験の大切さを強調されました。「このように逸材を出すハンガリーの教育はどのようなものですか」という質問も出ましたが、パラノビチ大使のご講演そのものが、学生に積極的に考え授業に参加させるハンガリー教育の一つのお手本であったようにも思われました。

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