英国劇団ITCL『真夏の夜の夢』学習院女子大学公演終了のご報告

2019年5月18日、さわやかなお天気のもと、標記の演劇公演が本学やわらぎホールで行われ、大入り満員のうちに無事終了したことをご報告します。2007年より受入が始まり、毎年恒例となっているこの行事は、国際文化交流学部の主催で行われ、英国から劇団ITCL(International Theatre Company London)を迎えて実施されています。

 さて当日は、本学学生・教職員200名、学外の一般者、他大学生が200名、計400名を超える、まさに満員御礼の舞台となりました。アマゾンの女王ヒポリタに追われる兵士が客席後方から登場する、というユニークな演出で幕が開き、恋人たちの葛藤や職人たちの滑稽なやりとり、アテネの森の妖精が愚かな人間に魔法をかけ違え、事態が混線しつつも、再び魔法で人々は幸せを取り戻していく、というストーリー。原作では20名を超える配役をわずか6人の役者たちが瞬時に演じ分け、彼らのコミカルな演技に会場からは終始笑い声が絶えない秀逸な舞台でした。シンプルな舞台装置、役者たちが訓練された美しい歌声で自ら歌うコーラスなど、演劇本来の魅力を遺憾なく伝える上演でもありました。
 またこの日、学習院女子大学にとって素晴らしいお客様をお迎えすることができました。本学での公演日程を聞きつけて、駐日英国大使ポール・マッデン氏と奥様がご来場になられたのです。これは本学にとって大変名誉なことです。大使ご夫妻がご到着の際、荘林副学長と柏崎事務統括部長がお出迎えになり、大使ご夫妻も喜んでおられました。
この演劇公演は主に関東、関西の大学・高校がホスト校として劇団を迎え、シェイクスピアの生の舞台を原語上演で学生や一般の方々に楽しんでもらおうという企画に本学も参加しているものですが、数年前、仲介会社が受入中止を表明した際、本学がこれまでのホスト校に声をかけ、学校間の連携のもとにこの貴重な国際文化交流事業を継続しようと呼びかけたのが発端となり、今日まで続いてきた経緯があります。
 来年は世界の人々が一同に会する東京オリンピックの年ですが、その2020年度はシェイクスピアの四大悲劇のひとつ、『オセロ』が予定されています。肌の色の違いで愛する男女が悲劇の運命を辿るという傑作ドラマ、ぜひご期待ください。
最後に本学公演を支えてくださった学長、副学長、学部長をはじめ、教職員の皆様方(特に大使の応対にご協力くださったクレイ教授)、用務員、守衛室、食堂の皆様方に、そして当日素晴らしい働きをしてくれた学生スタッフの皆さんに、この場を借りて厚くお礼申し上げます。

国際コミュニケーション学科 教授 古庄 信

ITCL MND final

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