5月24日(金) 「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)のご報告
2019年5月24日(金)学習院女子大学での『フードコンシャスネス論』の授業のご報告です。 (フードコンシャスネス論の授業はフードコンシャスネス研究所の寄付による寄付講座 です。)
5月24日(金) 「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、デリカフーズホールディングス(株)取締役(未来開発最高役員) 丹羽真清女史に「野菜の力~食の現状と課題」と題して講義を頂きました。
講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。
- 平均寿命と健康寿命
- セルフメディケーション
- 生命食
- 野菜を食べると得られるもの
- 最近の疫学研究結果
- 野菜で健康推進
- 活性酸素と抗酸化力
- 7色の野菜を食べよう
- 野菜の良さをスコアー化
- 女性の健康と食生活
- バランスの良い食事の合言葉
- 社会人として求められる能力と心構え
「野菜で日本の健康寿命を延ばす」ことを旗印に掲げ、野菜を形や色やサイズなどだけで評価するのではなく、その中身(機能)で評価するという、野菜の機能性(野菜の力)研究をしている丹羽女史に講義を頂きました。
同女史はフードサービス業に「食の病院」、量販店に「食の薬局」としての機能を果たしてもらい、両者の基盤を前提に、人々が食を通じて健康寿命を延ばしていくことの重要さを指摘されました。
野菜・果物とガンや老化の関係、フィトケミカル、酵素と野菜、野菜の科学的診断と野菜の力、野菜を食べなければならない理由、朝ごはんの重要性、バランス食事としての一汁一菜等々、具体的かつ科学的エビデンスに基づいた事例を引用して、食のあり方が人生を変えることを強調されました。
今回の講義は野菜や食のもつ意味とフードコンシャスネスの考え方の重要性を再認識させてくれる内容でした。