5月10日(金) 「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)のご報告

2019年5月10日(金)学習院女子大学での『フードコンシャスネス論』の授業のご報告です。 (フードコンシャスネス論の授業はフードコンシャスネス研究所の寄付による寄付講座 です。)

5月10日(金) 「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、株式会社美濃吉 代表取締役社長 佐竹力総 氏に「世界に誇る日本の食文化~人は食なり 食は命なり~(絵1代、音楽2代、味3代)」と題して講義を頂きました。

特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)

講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。

  1. 食文化とは
  2. 日本料理の歴史
  3. 日本料理の特徴:陰陽・五味五色・五感五法・五味、水の料理、季節性、芸術性、お箸の文化、食器の文化
  4. 京料理とは(丹精と洗練):定義、特徴、京料理の源流、おばんざい、軟水、粘土質
  5. 2013年ユネスコ無形文化財に登録
  6. 日本料理店(料亭)は日本文化の凝縮空間
  7. 和食の原点

講義は食文化、日本料理の歴史、室町時代に千利休が茶懐石を作った話から始まりました。
日本料理を理解し、その本質を認識するに十分な内容でした。特に食文化と日本人のアイデンティティに関しての内容は日本の良さを再認識し、日本料理の特徴および京料理の丹精と洗練さの内容は、学生に食とその美意識あるいは食と文化の理解を喚起するには的を得た内容でした。

日本食の粋と本質を知り尽くした美濃吉10代目当主の軽妙かつ奥行きのある講義は、日本食と同じように味わい深い内容であり、学生たちの知的好奇心を大いに駆り立てたようでした。

和食の原点の理解で、和食には四季の変化を愛でる心があり、自然の恵みに対する感謝の心があり、とくに京料理は季節を五感で味わう料理であるという視点は、食文化の奥深さを再認識させる指摘でした。
佐竹講師の日本食への真摯な姿勢と熱き心を感じる講義でした。

特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)

特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)

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