6月14日(木)特別総合科目Ⅰ (外交官)の講演報告

特別総合科目Ⅰ (外交官)

6月14日のゲスト講演では、JICA(独立行政法人国際協力機構)地球環境部・環境管理グループ主任調査役の山本剛氏に「JICAの活動:環境問題への対応を中心に」と題してご講演いただきました。

山本氏は、学部生の時にレバノンのパレスチナ難民キャンプでうけた衝撃が原体験となって、大学院生の時にJICAシリア事務所でインターンを経験され、2006年からJICA職員として勤務されるようになりました。これまで海外では、JICAのエチオピアやアフガニスタンの事務所に勤務され、国内勤務では、中央アジア、欧州などを担当され、常に開発途上国における国際協力の現場に立っておられます。

現在は地球環境部に所属され、廃棄物、下水や大気汚染、気候変動対策を担当され、本日のご講演では、とくに「ごみの処理」という、人間生活に不可欠でありながら、日頃はあまり目につきにくい分野におけるJICAの国際協力について、ご担当プロジェクトのお話をしていただきました。


日本の経験を生かしつつ開発途上国の課題に先見的、予防的に対処することの重要性と、その実際の難しさが、お話の端々から理解されました。何らかの形で国際協力に携わりたいと考えている学生が多く、環境問題に強い関心を寄せる学生も少なくないため、日頃からの興味を反映して積極的に、具体的な内容の質問が続きました。

山本氏は最後に、JICAだけでなく国連やNGOを通じても実現できる国際協力のいろいろな形や、そうした分野の職に就くための日頃からの心がけにも言及してくださいました。国際協力に携わるにあたって、過去の事例を含めて日本のことをもっとよく知っておく必要があると認識する機会ともなりました。自分もチャレンジしてみたいと思える親近感の湧くご講演であったという感想が多数寄せられました。

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