6月7日(木)特別総合科目Ⅰ (外交官)の講演報告

特別総合科目Ⅰ (外交官)

6月7日のゲスト講演では、元駐スペイン日本国大使夫人の荒船旦子氏に「大使夫人の役割」についてご講演いただきました。

荒船氏は、外交官夫人として22年間にマレーシア、イギリス、ドイツ、アメリカ、ニカラグア、アルゼンチン、スペインなど8カ国9都市で生活をされています。お話からは、現地に住んで初めてわかる人々の考え方や社会の特徴とその奥深さ、またそれらを理解して初めて、真の意味での異文化交流・相互理解が可能であることが分かりました。

館長夫人、とくに一国を代表する特命全権大使の夫人としての仕事については、予想とは異なり、いずれかといえば地味なマネジメントのセンスを要する仕事内容であることも理解されました。


荒船氏は、帰国後は「かすみがせき婦人会」「アジア婦人友好会」「日本ラテンアメリカ婦人協会」等の副会長、役員などを歴任され、日本に滞在する海外の婦人との交流をボランティア・ベースで推進する組織・団体で、中心となって活躍しておられます。さらに近年は、親からの保護を得られない子供たちの自立援助ホームである(社会福祉法人)「青少年福祉センター」の理事長の仕事にも、忍耐強く熱意を注いでおられます。こうした指導的立場で活躍できるのも、それまで海外で「人の輪をまとめる仕事をしてきたおかげ」とのお話でした。

家庭夫人として二人のお子様を育てながらの海外生活、しかも頻繁な引越はとても大変そうですが、そうした経験を全て生かし、社会的に意義ある活動をさらに幅広く続けておられる荒船氏の「いつも前向きに、感謝の気持ちを忘れずに」というお言葉が心に残りました。

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