2023年度中欧国際協力研修 現地レポート(9/13更新)

2023年度の中欧国際協力研修について現地から写真とレポートが届きました!
最終回「クロアチア編」公開しました(9/13更新)

【中欧研修1日目】学習院女子大学第15回中欧国際協力研修が始まりました。成田空港に集合し、オーストリア航空の直行便でウィーンに到着しました。ウィーン空港ではCity Airport Trainに乗りました。3年ぶりの昨年の研修では3、4年生だけでしたが、今回は2年生も参加しています。

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【中欧研修2日目】ホテルで朝食後、ウィーン中心部の聖シュテファン大聖堂、王宮とユダヤ広場を訪れた他、本研修で初めてユダヤ博物館も見学しました。昼食では地元のワインとザッハートルテを味わいました。歩いているとよく声をかけられ、一緒に写真を撮ったりもしました。

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【中欧研修3日目】ドナウ川の本流を眺めた後、国連本部、IAEA本部等の国際機関が立地するウィーン国際センターを見学した後、ベルヴェデーレ宮殿、市立公園を歩きました。夕方には緑で一杯のウィーンの森の中のレストランで地元の音楽の生演奏を聴きながら過ごしました。

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【中欧研修4日目】世界遺産シェーンブルン宮殿を見学し、庭園も散策しました。土曜日であったため、昼にはナッシュマルクトにも立ち寄り、活気あふれる蚤の市の様子も観察しました。夕方には国立オペラ座でウィーン・モーツァルト・オーケストラの演奏を鑑賞しました。

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【中欧研修5日目及び6日目】続いて4年ぶりに北マケドニアを訪問しました。EU未加盟で経済的には厳しい国ですが、首都スコピエ市ではマザー・テレサ記念館を見学し、また、南西部のオフリドに足を運び、複合遺産となっている旧市街を視察し、製紙工房も見学しました。

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【中欧研修7日目】北マケドニアにおいては本研修では毎回欠かさず、ストゥルガ市の小中学校の生徒との自発的な共同清掃事業の実施をプログラムに組み込んでいます。一体感を醸成すべく、まずはお揃いのTシャツを着用して、グループに分かれて準備をしました。

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オフリド湖畔には観光客が多数集まるため、多くのゴミが落ちています。学習院女子大学の学生たちはマケドニア人の生徒たちと協力し合って、拾い集めるべきものはしっかり集めて、少しでも綺麗になるように努めました。

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多くのゴミ袋もたちまち一杯になり、一緒に記念写真を撮りました。日本と異なり、学校で生徒が清掃をするという習慣がないため教育的効果が高いということで、地元の小中学校の先生も賛同して下さっており、夏休み中にもかかわらず、多数の生徒を集めて下さっています。

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清掃活動終了後には、同じグループごとに折り紙や書道でささやかな交流をしました。書道は初めて目にした生徒が多く、名前を漢字で書いてあげると興味津々で、喜んでもらうことができました。

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【中欧研修8日目及び9日目】陸路で越境し、セルビアに入国しました。JICAバルカン事務所にて植木所長と永田所員による同事務所の活動に関するお話を伺いました。NGO支援団体が運営する障がい者が働くカフェも見学し、研修参加者は改善すべき点を積極的に提案しました。

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続いて、セルビアの最高学府であるベオグラード大学の前で日本語学科の学生たちと会いました。日本語で挨拶した後、ドナウ川に面するカレメグダン城址公園を一緒に散策し、カフェテラスで歓談しました。短時間の交流ながらもすっかり仲良くなり、ハグしてお別れしました。

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【中欧研修10日目及び11日目】在セルビア日本大使館を表敬訪問した後、ベオグラード市内中心部の国立博物館を見学しました。翌日はモルドヴァに入国し、空港でバラを渡されて歓迎されました。農業大学の学生寮を訪問して日本からの支援物資の搬入のお手伝いをしました。

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学生寮の入り口では、ウクライナから避難し、こちらで生活している人たちと一緒に集合写真を撮りました。この機会に避難民が居住している質素な部屋も見学させていただきました。

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日本のNGOからの支援物資をウクライナ避難民に直接お渡しした後、部屋を見学しました。その後は首都キシナウ市内中心部の公園を散策し、モルドヴァ史上最も有名なシュテファン大公の銅像、ロシア帝国時代にこの地で過ごしたロシアの詩人プーシキンの銅像を目にしました。

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【中欧研修12日目】日曜日には首都近郊のクリコヴァの広大なワインの貯蔵庫を小型車に乗って見学しました。ジョージア料理店で昼食を取った後、首都キシナウ市に戻り、ソ連のブレジネフ書記長の時代に造られたヴァレア・モリロール公園を散策しました。

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【中欧研修13日目】井戸水で生活が営まれているカザネシュティ村の小学校に到着すると、民族衣装を着た子供たちが伝統に則ってパンと塩とお花で歓迎してくれました。浴衣を着せてあげると大喜びでした。まだまだ甘えたい年頃で、子供たちはすぐにしがみついてきます。

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モルドヴァ共和国の大きな国旗の前で子供たち、校長先生、村長さんと一緒に集合写真を撮りました。

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折り紙のコーナーには多くの男の子が集まりました。書道のコーナーでは一人一人に名前を尋ねて平仮名や漢字で書いてあげると、女の子たちはそれを大事そうに持ち帰りました。研修参加者は例えばVirginiaという女の子には「美瑠自仁愛」という漢字を考えました。

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(NEW!)【中欧研修14、15日目】ウィーンで乗り継いで5ヶ国目の訪問国クロアチアに入国しました。翌日は首都ザグレブから南東方向に向かった所にあるペトリニヤ市に足を運びました。本研修で初めて「マト・ロヴラク」小学校を訪問し、先生方や子どもたちが歓迎して下さいました。

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校長先生と副市長による歓迎のご挨拶の後、子供たちによる民族舞踊が披露されました。北マケドニアとモルドヴァでの経験を生かして折り紙と書道で子供たちと交流しました。仁香(ニカ)、衣莉奈(イリナ)といった具合に、子供たちの名前が次々と漢字で記されていきました。

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ペトリニヤ市は1990年代前半のクロアチア内戦で大きな被害を受けました。屋根が砲撃され、今もそのままとなっている家屋を目にする機会がありました。その上、2020年12月29日に大地震が発生しており、市内中心部で大きく倒壊した家屋を目にし、自然災害の脅威を肌で感じました。

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【中欧研修16日目】マリヤ・ビストリツァ町の巡礼教会で聖母マリアが様々な奇跡を起こした壁画を目にし、無形文化遺産に登録されているハートの形のアクセサリーを購入しました。クムロヴェツ村では社会主義ユーゴスラヴィアの指導者ティトーの生家を見学しました。

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【中欧研修17日目】首都においては青果市場の蜂蜜屋でクロアチアの経済状況を調査しました。午後には日本大使館を訪問し、専門調査員を務めている本学の卒業生と磯大使、大島書記官よりお話を伺いました。最後の夕食会では名物のロールキャベツなどを味わいつつ研修を振り返りました。

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翌日にはザグレブを後にし、ウィーンで乗り継いで翌々日の朝に成田空港に到着しました。研修参加者の半数近くは初の海外でしたが、全員揃って無事、帰国し、研修は終了しました。

(了)

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