5/24特別総合科目Ⅰ (外交官)の講演報告

特別総合科目Ⅰ (外交官)

 5月24日のゲスト講演では、駐日マケドニア共和国特命全権大使のアンドリアナ・ツヴェトコビッチ博士にご講演いただきました。

マケドニアは長い歴史・文化を持つとともに、国家としては1991年に共和国として独立、1994年に日本との関係を樹立した新しい国でもあります。ツヴェトコビッチ大使は、マケドニアがどのような国であるかをご紹介されるとともに、ご自身の日本との出会いや日本映画の研究者さらに映画監督としても活躍されているというご経歴、また、現在の特命全権大使としての活動の様々な側面をお話くださいました。


 全体の流れとしては、始めに歓迎の意を込めて、本学・国際コミュニケーション学科の中島崇文教授が企画・実践されている中欧研修旅行についての説明と、実際に同研修旅行に参加することによってマケドニアを訪問したことがある3名の学生さんによる体験報告をしていただきました。日本にいてマケドニアに理解を深める機会が少ないだけに、身近な学生さんたちによる紹介により、マケドニアが一気に親近感の持てる国となったように感じられました。

 ツヴェトコビッチ大使のご講演では、パワーポイントを駆使して、さらに詳しく深い内容の説明がありました。歴史が古く、過去に何度か大帝国の一部となる時代を経ているマケドニアは、文化的な多様性に富むと同時に、独自の文化的アイデンティティもしっかりと継承しています。それを可能としたマケドニアの人々のしなやかで逞しい生き様に、皆、大きな感銘を受けました。画像でみる古代、中世の遺跡やその背景に見られる美しい自然はまさにマケドニアの歴史そのもので圧倒されます。お料理も彩り豊かで美味しそう。お祭りではマケドニア民族独自の歌や踊りもありといった具合で、一同すっかり、この国に魅了されてしまいました。しかし、何より魅力的であったのは、ツヴェトコビッチ大使のお人柄そのものです。多くの学生が大使の明るく温かなお人柄が何より印象的であったと感想を述べていました。

 学生さんたちにはグローバルに活躍してほしいとのツヴェトコビッチ大使のお考えにより、講義は日本語と英語の両方で行われました。そして最後に、従来の常識にとらわれて自分の可能性を限定しないように、真摯に「夢を追ってください(follow your dream)」というエールが贈られました。これまで女性が進出することが少ない分野で活躍される方のお言葉だけに説得力がありました。

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