5月17日（木） 「特別総合科目Ⅰ（外交官）」のご報告

　５月17日のゲスト講演では、観光庁国際関係担当参事官の中條一夫氏（外務省より出向中）に「外交官の仕事：広報〜コミュニケーション能力を鍛える」と題してご講演いただきました。

　中條氏は、企業でも重要な広報活動について、対象（海外、国内）、手段（直接、間接）、内容（一般、政策）、時期（事前、事後）、姿勢（能動的、受動的）など、さまざまな状況に応じたノウハウがあることを説明された後、報道支援も広報活動の一環であるとして、要人の海外訪問の際の「プレスセンター」運営についてお話くださいました。

　ニュースでは、要人が政府専用機から降りてきて記者の質問に答える情景を見かけますが、撮影や質問の位置、タイミング、機材など、事前に段取りを決めておかなければならないことは多く、より良い報道ができるように広報担当者は裏方で周到に準備をしていることが分かりました。

　こうした国際的な仕事をするために必要なコミュニケーション能力を鍛える方法については、語学力×中身×度胸の最大化であるとして、ご自身の経験に基づく実践論を披露していただき、大いに参考になりました。