12/11(金)「国際文化交流演習Ⅰ(国際儀礼)」のゲスト講演について

12月11日(金)のゲスト講演では、国際交流基金理事長の安藤裕康氏にご講演いただいた。安藤氏は外交官として英国参事官、米国公使、ニューヨーク総領事、駐イタリア大使等を歴任され、その間、ロンドンのジャパン・ウィークをはじめ、多くの大規模日本文化紹介行事を取り仕切られている。こうした外交官としての、また国際交流基金理事長としてのご経験に基づき、前半では、日本の国際文化交流のあるべき姿について、後半では外交・国際交流の現場で不可欠な外交と食事について、お話いただいた。

概要は以下の通り:

1.日本が目ざす「高品質国家」
  その核には文化がある。

2.これからの文化交流
(1)日本文化の特性
   自然との調和、無常観、簡素さ、謙虚さ
(2)伝統と現代
   マンガ・アニメなどクール・ジャパンの現代文化だけでなく、その基礎をなす伝統的な文化をより積極的に紹介したい。
(3)新しい潮流―双方向性
  (イ)相互の多様性を認める交流
  (ロ)共同制作
  (ハ)人材育成への貢献
(4)アジアの重要性

3.外交官と食事
  - 会食は豊かな人間関係を築く上で誰にとっても欠かせないが、外交官の人脈作りと情報収集という点からも重要な意味を持つ。
  - 大切な心得は5W・1H:
  (1)場所(where)
  (2)時(when)
  (3)内容(what)
  (4)招客(who)
  (5)とり進め方(How)

その場にもっとも相応しい席割方法のためのリサーチの必要性、良いスピーチのコツ、退散のタイミングなど、いずれもご経験豊かな安藤氏ならではの具体的なアドヴァイスをいただき、国際文化交流の実践に踏み出すための大きな刺激となった。

ゲスト講演について

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