教員著書紹介

『近代詩の誕生-軍歌と恋歌』 大修館書店(2011)

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尼ヶ﨑 彬(日本文化学科 教授)著
文化の輸入は臓器移植に近い。身体は適応のためにしばらく苦しみ熱を出す。「芸術」という制度が明治日本に入ってきたときもそうだ。人々の芸術観は行き違い、激しい闘争が起こった。本書は「近代詩」という一つの芸術分野が確立するまでのドラマの記録である。


『兎とかたちの日本文化』 東京大学出版会(2013)

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今橋 理子(日本文化学科 教授)著
日本人にとって兎はペットの犬や猫とは違い、古来「月」としての聖性や「田の神の遣い」という意味を帯び、特別な「かたち」の文化を形成してきた。兎をめぐる文学や伝統美術、さらに和菓子や現代アートも取り上げながら、日本文化の特質に迫る。


『葛藤するシティズンシップ-権利と政治』
白澤社、現代書館(2012)

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木前 利秋、時安 邦治(日本文化学科 教授)、亀山 俊朗 編著
政治的共同体の成員資格にもとづいて権利と義務は平等に配分されるというのが近代社会の原則であるが、この原則は時として諸々の矛盾をはらむ。本書は、グローバル化した現代社会において諸権利をどのように構想すればよいかをめぐる共同研究の成果である。


『幻想の敬語論:進歩史観的敬語史に関する批判的研究』
笠間書院(2013)

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福島 直恭(日本文化学科 教授)著
現代の日本人は、日本語には今も昔も「敬語」が存在すると考えているし、学校でもそう教えられている。そして「敬語」は、相手を敬う気持ちを表現するための言語的ツールであると信じられている。本書は、それらの「敬語」に対する常識的な認識を根本から疑い、もう一度考え直してみようとするものである。


『地中海帝国の片影:フランス領アルジェリアの19世紀』
東京大学出版会(2013)

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工藤 晶人(国際コミュニケーション学科 准教授)著
19世紀地中海世界における「ヨーロッパ」と「非ヨーロッパ」の交流と軋轢を描き出し、フランスが北アフリカに及ぼした影響から浮かびあがる「帝国」に迫る。政治・経済史的な時代区分による歴史を越えて、思想・制度・地理における複数の時間軸から描き出す新たな近代史像。


『中国社会と大衆動員:毛沢東時代の政治権力と民衆』
御茶の水書房(2008)

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金野 純(国際コミュニケーション学科 准教授)著
毛沢東時代の大衆動員過程を実証的に解明し、中国における社会変動のダイナミクスを浮かび上がらせる。


『ユダヤ人財産はだれのものか:ホロコーストからパレスチナ問題へ』 白水社(2008)

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武井 彩佳(国際コミュニケーション学科 准教授)著
略奪されたユダヤ人の財産は戦後、どのように返還されたのか。また、その補償はどのようになされたのか。例外的に成功を収めていった財産返還問題について、パレスチナ問題までをも視野に入れて論述していく。


『ルネサンス精神への旅:ジョアッキーノ・ダ・フィオーレからカッシーラーまで』 創文社(2009)

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根占 献一(国際コミュニケーション学科 教授)著
本書の題目「ルネサンス精神への旅」は、ルネサンスとはどういうことであり、如何にあったかという根本的な問が常に存在することからつけられた。中世の神秘主義者ジョアッキーノ・ダ・フィオーレから始まり、近代の合理的思考を旨とする哲学者カッシーラーに至るまでの7、8百年間の諸問題を扱っている論集である。人文主義、科学的方法論、日記の誕生、家門意識、人間の尊厳、ゲーテとルネサンスなど、さまざまな精神的・知的主題に筆が及んでいる。


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