日本文化学科

卒業認定・学位授与に関する方針（ディプロマ・ポリシー）

　本学学則に定める期間在学し、所定の教育課程を履修して、以下に示す能力を身につけ、卒業に必要な単位を修得した者に「学士（日本文化）」の学位を授与します。

［知識・理解］
1．日本文化の伝統や特質に関する広範な知識とすぐれた見識をそなえている。
2．現代にいたる日本の歴史、文化、言語に関する学識を継承していくことができる。
［汎用的技能］
3．学術上、社会生活上の問題の発見・分析・解決に必要な思考力・判断力・表現力を身につけている。
4．日本文化に関する知識・見識を諸外国・諸地域に向けて的確に発信できる語学力を身につけている。
5．現代社会において必要とされる情報コミュニケーションの技能を修得している。
［態度・志向性］
6．多様な文化と相互理解を図ることができる広い視野をもっている。
7．国際社会で活躍できる教養と品格をそなえている。
8．諸文化の価値を認め、適切な敬意を払うことができる。

教育課程の編成及び実施に関する方針（カリキュラム・ポリシー）

　日本文化学科では、教育目標の柱である「日本について知ること」を実現するために、「芸術・思想」「民俗・歴史」「現代社会」「比較文化」の４つのフィールドを総合的、かつ専門的に学習して、日本文化の伝統や特質を踏まえた十分な理解が得られるように専門科目群を体系的に編成しています。
　1年次には、大学4年間の学習の動機付け、初年次の基礎能力の育成、問題発見・解決能力、自分の考えを伝える表現力を養うことを目的に、基礎演習科目、日本文化基礎科目を開講し、初年次教育の充実を図っています。さらに、１・２年次には、専門科目群や初年次教育の科目群の学習過程で習得した知識を世界に向けて的確に発信する国際的なコミュニケーション能力を培い、異文化理解を深めるために、英語（外国語科目1群）と他の言語（同2群）、情報処理、日本語表現法、国際文化交流論、人間関係論、自然環境論、スポーツ・健康科学、海外研修など、様々な分野の科目を共通科目群として体系的に編成しています。
　3・4年次には、基礎演習を含む専門科目群、共通科目群で学んだことを踏まえ、日本文化の様々な分野の高度な研究を深めるために専門演習科目群を編成しています。４年次は卒業論文、卒業研究に取り組むことで、日本文化について多面的、専門的な分析を行い、国際社会で活躍できるスキルを身につけます。

入学者の受入れに関する方針（アドミッション・ポリシー）

（1）入学者に期待される資質・能力（求める学生像）

学習院女子大学国際文化交流学部は、本学学則第1条と第3条第2項にある本学および本学部の目的にもとづき、次のような人が入学することを期待します。

国際文化交流を通じて人類の平和と文化の発展に貢献しようと考えている人。
文化の多様性を尊重し、人間の尊厳を守ることのできる人。
幅広い教養と地球的視野を身につけ、自らの人生を切り拓こうとする人。
大学で学ぶために必要な論理的思考力、知識、語学力をもつ人。
他者と協働しながら主体的、積極的に学ぶことのできる人。

日本文化学科は、本学学則第３条第３項の一にある目的、さらには学科で定めるディプロマ・ポリシー（学位授与方針）とカリキュラム・ポリシー（教育課程の編成実施方針）にもとづき、特に次のような人が入学することを期待します。

日本文化について幅広い関心をもち、その歴史や特質を十分に理解し、たしかな根拠にもとづいて世界に発信しようと考えている人。

（2）入学試験

（1）に示した資質・能力をもつ人を選抜し、また多様な学生を受け入れるため、本学科は一般選抜A方式、一般選抜B方式、学校推薦型選抜A（指定校制）、学校推薦型選抜B（公募制）、海外帰国生徒入学試験、社会人入学試験、外国人留学生入学試験を実施します。また、本学への編入を望む人のために編入学試験（３年次）を実施します。

一般選抜A方式は国語、英語、地理歴史（日本史または世界史）の3科目の学力試験を行い、その結果によって合否を決定します。知識だけでなく思考力や表現力も重視することから、マーク式の問いだけでなく記述式の問いも多く出題します。国語（100点）、英語（100点）、地理歴史（100点）の300点満点となります。
一般選抜B方式は国語、英語の2科目の学力試験を行い、その結果によって合否を決定します。知識だけでなく思考力や表現力も重視することから、マーク式の問いだけでなく記述式の問いも多く出題します。国語（100点）、英語（100点）の200点満点となります。
学校推薦型選抜A（指定校制）は本学を第一志望とする、学校長の推薦を得られる高校生を対象とします。高等学校での成績や口頭試問等にもとづき合否を決定します。出願資格等は各指定校に個別にお知らせします。
学校推薦型選抜B（公募制）は本学を第一志望とする、学校長の推薦を得られる高校生を対象とします。出願資格の一つとして高等学校で一定以上の成績をとることが必要です。小論文を課し、口頭試問を行い、それらの結果と高等学校の成績等を総合的に判断して合否を決定します。小論文では文化や社会についての関心、文章の理解、思考力、表現力などが求められます。口頭試問では志願者にとっての本学科における学びの意義の説明などを求め、学力試験では測れない主体性や学習意欲などを判断します。
海外帰国生徒入学試験は海外帰国生徒を対象とします。小論文（日本語）を課し、面接（日本語）を行い、それらの結果を総合的に判断して合否を決定します。小論文では文化や社会についての関心、文章の理解、思考力、表現力などが求められます。面接では志願者にとっての本学科における学びの意義の説明などを求め、学力試験では測れない主体性や学習意欲などを判断します。
社会人入学試験は広い意味での社会経験を有する人を対象とします。小論文を課し、面接を行い、それらの結果と出願時に提出する民間の英語資格・検定試験のスコアを総合的に判断して合否を決定します。小論文では文化や社会についての関心、文章の理解、思考力、表現力などが求められます。面接では志願者にとっての本学科における学びの意義の説明などを求め、学力試験では測れない主体性や学習意欲などを判断します。
外国人留学生入学試験は外国の教育課程を修了した外国籍の人を対象とします。①本学で行う学力試験と面接、②日本学生支援機構（JASSO）が実施する日本留学試験（EJU）、③本学が指定する日本語学校からの推薦と本学で行う面接、以上３通りのいずれかの方法で受験します。
① 英語、日本語の2科目の学力試験と面接（日本語）を行い、それらの結果を総合的に判断して合否を決定します。面接では志願者にとっての本学科における学びの意義の説明などを求め、学力試験では測れない主体性や学習意欲などを判断します。
② EJUの「総合科目」および「日本語」のスコアと民間の英語資格・検定試験のスコアを出願時に提出して、それらのスコアによって合否を決定します。なお、「総合科目」を英語で受験した場合は、英語資格・検定試験のスコアの提出は免除されます。
③ 面接（日本語）を行い、その結果から合否を決定します。面接では志願者にとっての本学科における学びの意義の説明などを求め、学力試験では測れない主体性や学習意欲などを判断します。また、日本語力が大学の授業に対応できるレベルに達していることを重視します。出願資格等は各指定校に個別にお知らせします。
編入学試験（3年次）は本学科の3年次への編入を希望する人を対象とします。英語の学力試験と学科に関わる筆記試験を課し、面接を行い、それらの結果を総合的に判断して合否を決定します。学科に関わる筆記試験では、各学科に求められる専門的知識や思考力があるかどうかを検査します。面接では志願者にとっての本学科における学びの意義の説明などを求め、学力試験では測れない主体性や学習意欲などを判断します。明確な目的があるか、その目的が本学での学びと合致するかが特に重視されます。